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REIちゃんと株式投資

           【第2回】 システム分析の強み
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 今でこそシステム投資が一般的になりましたが、数年前までは、圧倒的に人間が分析した情報に高い支持がありました。「システムが業績の変化をどのように理解するの?」「システムが、ニュースをどう理解するの?」という疑問を持たれた投資家の方がたくさんいらっしゃったのも事実です。確かに、発表されるニュースを人間のように高度に分析することができるのか、疑問を持たれるのもわかります。人間であれば、高度な処理ができるだけに、「このニュースは、好材料として相場に影響を与えることができる」と判断することができるでしょう。システムはそのあたりのニュアンスを読み取ることができるかというと、それはわかりません。


 しかし、システムは、みなさんに「え〜、今日の東京市場は〜〜」と解説する経済専門のアナウンサーでもなければアナリストでもないのです。また、私たち投資家がシステムに求めるものは、人間のソフトな語り口調の相場概況ではなく、いつ売買すれば良いかというアドバイスなのです。


  システムというものは、いつ売買すれば良いという情報を冷静にお知らせする役割を担えば良いのです。その時に一番邪魔なもの、それが「感情」なのです。人は、客観的に相場を見る時には、冷静な判断で分析することができます。しかし、自分の資産が絡むとなれば話は別です。「1円でも取りたい!」という欲望や、資金を失いたくないという恐怖感が、どんどん感情移入されます。この気持ちが、冷静な判断を邪魔するのです。「もう少し待ったら株価が上がるかな?」などという気持ちから、株価が上昇するのを待った経験はありませんか。でも、実際は待ってみたものの、どんどん株価が下がって行き、「待たずにそのまま売買した方がより大きなリターンを得られた……」などという経験がどなたにもあるはずです。この時、あなたの判断を狂わせたもの、それは「あなた自身の感情」なのです。



 感情は、投資判断を狂わせます。つまり、この感情さえなければ、相場を見誤る可能性も減るというわけなのです。しかし、私たち人間の心から感情を取り外すわけにはいきません。よって、感情を持たないシステムの存在が、株式投資の世界で重要になってきます。それは、IT技術の発達とともに日増しに高まってくる宿命だったのです。



(2011/02/25掲載)


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