前回までに、銘柄を選ぶ前に、短期狙いか中長期狙いなのかを決め、そして順張りか逆張りかハイリスクハイリターンなのか、3択の中から選ぶということをご説明しました。あなたは、どれを選ぶか決めましたか?どれが正解で、どれが不正解ということはありません。どなたにも投資に対する方針がありますから、それに従っていただくのが一番大切なのです。
相場は、常日頃変わっています。ですから、その時の相場に応じて比較的リターンが得やすいもの、難しいものがあるのも事実でしょう。例えば、小型株が活躍する時期があります。数年前の話になりますが、ライブドアがまだ事件になる前の値動きなど、驚異的な利益になったものです。まさにハイリスクハイリターン銘柄が活躍した時代でした。
しかし、その後の新興市場は大暴落にみまわれました。そして、代わって活躍したのは重厚長大産業でした。有名な銘柄の株価が順調に上昇しました。重厚長大銘柄というのは、日経225に属するものが多いものです。日々大きな株価変動はありませんが、しかし上昇するとなれば、ジワジワと上昇していく銘柄です。これらはハイリスクハイリターン銘柄とはいいませんね。株価が順調に推移し、上場来高値を更新するということもあります。例えば、「6301 コマツ」や「8001 伊藤忠商事」は2007年に上場来高値を更新しました。
このように2005年と2007年。たった2年しか違いませんが、相場がガラリと色を変えます。2007年に「私は新興市場に頑張って欲しいから、応援するために、新興市場銘柄に投資する!!」と、気合を入れても、相場はあなたの期待に応えてはくれません。やはり投資はうねりを捉らえるもので、うねりの変化に対する考え方も少し変えた方がいいかもしれませんね
そうすると、OFFICE REIの情報もどれを見ればいいのかおのずと見えてくるのではないでしょうか。その時々の株価の動きを捉えた上で、OFFICE REIの銘柄助言を見ていくと、その時代にあった投資を実戦することができるように設(しつら)えられているのです。
(2011/8/5掲載)