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【第13回】 買い下がり3 〜どれだけの株数を買うか〜
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 買い下がりを実践する場合、前回ご説明した通り「どのタイミングで買い下がるか」ということはとても重要なポイントですが、その際に忘れてはならない要素が1つあります。それは「何株買うか」ということです。


 買い下がりとは、買値の平均単価を下げる行動です。つまり、単価を効率よく下げていかなければなりません。平均単価が下がらない買いは、「買い上がりナンピン」と言って、上昇相場に火に油を注ぐようなセンスで乗るもので、通常のナンピンはあくまで買い単価を下げることが目的です。


 例えば、1回目に100円の株を1万株買ったとしましょう。そして、その後、この銘柄が50円になったとします。その時、5万円しか資金がないからといって、1000株しか買わなかったとしましょう。この場合、どのような結果になるのでしょうか。





 50円で買った時の株数は100円で買った時の1/10です。つまり、買値は半額になっていても、株数では1/10分しか該当していません。ですから、この時の平均単価は約96円にしか下がらないのです。たった4円程度しか下がっていないのです。これでは、買い下がりの効果が得られたとはいえません。





 買い下がりを行う際には、株数を揃えて実行するのが良いでしょう。先の買い下がりのタイミングで、株数が同じであれば、1回目100円、2回目50円というタイミングで買いを入れた場合、平均単価は75円になります。96円と75円では効果は大きくことなります。買い下がる時に株数を揃えることを等株買い下がりといいます。もっと効率的に単価を落としたいなら、等金額買い下がりという手法もあります。最初の投資額と同じ金額を買い下がるのです。株価が半値になっていれば、買い下がる株数も倍になります。この時の買い単価の縮小ぶりは凄いものがあります。


 買い下がる投資スタイルは、時間と資産をたっぷり投入するスローな逆張り投資です。買い下がりのタイミング、株数など、十分に余裕をもって行うことが肝心です。

 
  (2010/5/21掲載)


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