日足チャートで短期投資をする時に、週足や月足チャートを一緒に見ると良いという話をしました。今回は、中長期投資をする際の売買タイミングの捉え方についてお話しましょう。
中長期の場合、週足・月足チャートをメインに売買タイミングを捉えることは言うまでもありません。数カ月〜1、2年と長期で保有するのですが、せっかくですから目先の売買タイミングにこだわってみるのもいいのではないでしょうか。
週足・月足チャートをベースにして、日足チャートを見てください。週足・月足で「そろそろ株価が底をつけた」と判断することができたら、日足チャートを見て、何回か繰り返す押し目を拾い場として探ってみましょう。そして売買を出来るだけ理想的なタイミングで捉えられるように挑戦しましょう。これまでとは逆の使い方ですね。トレンドを中長期分析できちんと捉え、目先の売買タイミングを日足チャートを用いて決定するというパターンです。
月足のチャートの場合、1本のローソク足ができるまでに、1カ月という時間がかかります。その中にいくつもできる下降・上昇の波が詰まっています。この1本のローソク足の詳細を分解して売買の行動を起こすきっかけを得るのです。長いスタンスの投資を始める時に、仕込みの買いは何回かに分けて、できるだけ安い単価をそろえるのもよい方法です。
チャートそれぞれが持つ特徴を知り、それぞれのチャートが持つ特性をあなたの株価分析に取り入れると、より「冷静に行動できる投資家」へと道が開けるはずです。
(2010/6/25掲載)