株価チャートとは、株価の推移をグラフにしたものです。株価が企業を取り巻く環境の変化に反応して動くのであれば、チャートに規則性などないと思われがちです。しかし、じっくりとチャートを観察すると、株価がでたらめに上昇したり、下降しているのではなく、ある程度、規則的な動きをしていることが見て取れます。さらに複数の銘柄を見比べた場合、まるで“仲の良い兄弟”のように連動性が認められる銘柄もあります。このような規則性や連動性を簡単に応用できれば面白いのに……とお思いにはなりませんか?そこで今回は、連動性を用いてチャートを分析する方法をご紹介しましょう。
日本の株式市場には、3000を超える銘柄が上場しています。全銘柄の動きはそれぞれ異なりますが、実は分析していくと、似ている動きをする銘柄があることに気づきます。例えば、あなたが上昇トレンドを描いている銘柄を見つけたとします。しかし、リスクを分散するために、この銘柄1つに投資するのではなく同じような動きをする銘柄を見つけて、その銘柄にも投資したいと思うケースはないでしょうか。また、同じく上昇トレンドの銘柄を見つけたものの値がさ株であり、今ある資金では投資することができない。そこで、同じようなトレンドをした小型株に投資したいと思う――そんな経験はないでしょうか。このような時、「あなたが注目する銘柄に似た動きをするもの」を見つけてみるのもよいでしょう。その時に役立つのが「OFFICE REI」でご提供している「似ている銘柄」のリストなのです。
ここでは、どれくらい似ているかということを示したうえで、似ている順に銘柄がランキングされています。チャートをご覧ください。あなたが注目した銘柄と比べて、チャートの姿が似ていませんか。もちろん、まったく同じ形というわけではありません。しかし、このように似ている銘柄を見つけることで、あなたの思い描くトレンドに合った銘柄を選びだすことが容易になるはずです。
テクニカル分析を活用すると、このように興味深い分析を行うことも可能となります。
チャート分析は実に面白いものです。
(2010/7/9掲載)