先週まで、OFFICE REIの「似ている動きの銘柄と反対の動きの銘柄」を使った銘柄分析や売買タイミングの捉え方について解説してきましたが、今回からはここに掲載されている情報の見方についてお話しましょう。
今回は、銘柄名の隣にある「相関係数」についてご説明しましょう。これは一次関数を用いて分析されています。ですが、数学が得意ではない方には、「一次関数」という言葉を聞いただけで難しく感じられてしまうものですので、当コーナーでは、数学的な要素を排除してご説明しましょう。
「相関係数」というのは、一言で言えば「似ている度合い」をはかる指標なのです。どれだけ似ているかというのを相関係数から読み取ることができます。
つまり、この相関係数は「1」になれば「まったく同じ動きをする」というものです。つまり、人間で言うならそっくりさんかもしれませんね。そして、「−1」の時には、正反対の動きをします。つまり、「似ている動きの銘柄」のランキングをご覧になり、より「1」に近い数字であれば、非常によく似た動きをするということがいえます。しかし、その数字が「0」に近くなればなるほど、似ていないといえるのです。
逆に「反対の動きの銘柄」は「−1」に近ければ近いほど、正反対の動きをしている銘柄ということがいえます。ですが、こちらも「0」に近くなればなるほど、似ていないといえるのです。
ランキングされたリストを似ている銘柄の比較データとして用いることで、合理的に、銘柄相互の関係を知ることができます。
(2010/8/13掲載)