前回から「似ている動きの銘柄」「反対の動きの銘柄」の一覧に掲載されている情報の見方についてお話しています。先週は銘柄名の横にある「相関係数」をご説明しました。今回は相関係数の右にある「β値」についてご紹介しましょう。
β値というのは、専門用語を使って解説すると、「弾性値」を示したものです。表示されている銘柄に対しての値動きの大きさを示したものです。つまり、株価の上昇と下落のバネの大きさを示したものなのです。
リストをご覧ください。数字が表示されていますね。この数字を見て「弾性値」を読み取ります。1.00以上の銘柄は表示銘柄に対して「値動きの大きい銘柄」となり、1.00以下の銘柄は「値動きの小さい銘柄」となります。
このリストでは、相関係数の数字を基準にランキングされています。そのため、β値の値だけ見ると、高いもの、低いものと混ざっているのです。
「似ている動きの銘柄、反対の動きの銘柄」のリストは、どれだけ似ているか、または反対の動きなのかをチェックするのが基準の情報となります。それにβ値を加えてみると、値動きの大きさまであわせて分析することができるというわけです。
似ている動きの銘柄と反対の動きの銘柄の情報で、銘柄を選んだり、売買タイミングを捉えてみてはいかがでしょうか。
(2010/8/20掲載)