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OFFICE REI 資産運用レッスン

      【第31回】「買い」「売り」サインが同時に点灯したら? 5
            〜答えは1つではない〜
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 人は、先入観からか「答えというものは1つ」と思ってしまうものです。小学校のテストから答えは1つでした。ですから、私たちは「買い」と言われれば「買い」と、「売り」と言われれば「売り」しかないと思ってしまうものです。


  しかしながら、世の中におけるほとんどの物事の答えはひとつではありえません。投資の世界も答えは無数に存在しています。同じ銘柄なのに、「買い」「売り」という判断が出ることは当たり前のことなのです。



 これまで、投資スタンス別、指標別、損切りまたは買い増しをするかしないかなど、あなたが望む投資方針により、売買の考え方が異なるという話をしましたね。他にもこのような場合もあります。例えば、ペアトレードという投資手法があります。似た動きをする銘柄を2つ選び、一方を現物買いで保有し、もう一方を信用売りで持ちます。そして、2つの銘柄における売買結果のトータルを見て、パフォーマンスを判断します。「ペア」で行うトレードですから、2つの銘柄で1つという考え方です。株価の動きが良く似ている銘柄を選びます。このような売買の場合は、一方の銘柄だけを見て「どうしてこの銘柄は買いなのに、別の情報では売りの判断なのだ」などという見方はしません。二つの銘柄のカイ離が大きいときに下げている銘柄を買い、上げている銘柄を信用売りとする判断だけが採用されます。




 「現物買い」以外にも様々な投資手法があります。また時代に応じて、投資手法も増えてきました。そのため、一概に、AというサービスとBというサービスを比較して「売買サインが異なる」というのは少し単純すぎるモノの考え方と言わざるを得ません。それぞれの情報がどのような投資手法なのかを把握した上で判断されるのが良いでしょう。

(2010/9/24掲載)


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