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OFFICE REI 資産運用レッスン

      【第33回】「買い」「売り」サインが同時に点灯したら? 7
            〜自分の考えをしっかりと持つ〜
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 投資がうまくいかない理由の一つには、いろいろなところから情報を収集するということがあげられるのではないでしょうか。「友達がこの銘柄良いっていうから買ったんだけど、私の好きなアナリストが上昇の期待がないというから売った……。」など。買い判断は、友達からのアドバイスで、売り判断はアナリストのコメントです。これはでは情報に振り回されて「虻蜂取らず」の結果は必至です。ご自身の意思は、どこにあるのでしょうか?





 まずは、「コツコツリターンを得たい」のか「じっくりと大きく取りたい」のかで、投資スタンスが変わります。これで、あなたの投資方針の大きな軸が決まります。「じっくりと大きく取りたい」というのに、デイトレ情報ばかりチェックしていてはいけません。「今日100円取りそこなった」と嘆(なげ)いていてはいけないのです。もし、「日々コツコツ取る戦略」なら短期投資という方針を持たなければなりません。

 



 もちろん、こういう選択はあるでしょう。全体の資金のうち半分は中長期投資でじっくりと保有し、半分は投資を楽しみたいから短期投資をする――など。その場合には、中長期戦略を行うと決めた資金に対しては、それに対応した情報をチェックしないといけません。短期投資戦略の方は、短期投資の情報で銘柄選定や、売買タイミングを捉えるべきでしょう。買いのみを行う投資で、短期売買のサインを無視したりする言い訳に、「長期サインがまだ転換していないので、それを待って判断する」といった使われ方もありました。しかし、信用取引の売りも行う投資であれば、とりあえず次の流れを待つという判断はふさわしくありません。中長期戦略の情報を短期投資に活かしたり、逆に短期投資の戦略を中長期に活かすというセンスは、あくまでも主役のシグナルを補完する情報にとどめるべきです。



 中長期及び短期の情報を同時に見て「同じ銘柄なのに売買の判断が違う」というような疑問を持たれたことはありますか。それは、売買サインを読むスキルを身につけていない証拠でしかありません。そんな未熟な状態で相場に近づくことそのものが無謀な行為です。それぞれの戦略のもと分析された判断ですから、必ずしも同じ結果が出るわけではないのです。戦略が変われば、売買の判断も変わります。このことをあらかじめ理解した上で、情報を確認する必要があるでしょう。



 株式投資に必要なこと、それはまずご自身がどのような投資スタイルで相場に臨むかを固めることです。考えが定まらないと、いくら最適化された売買サインでも役に立ちません。リターンが得られるという情報を使っても、損失が出てしまうことは少なくありません。


(2010/10/8掲載)


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