株式投資とは「リスクを取ってリターンを得る」ものだ、という話を当コーナーで以前ご説明しました。株式投資にリスクはつきものです。「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」という言葉がある通り、大きなリスクを取ると、大きなリターンを得る可能性があると考えられ、小さなリスクしか取らないと得られる利益も小さいと考えられます。「ローリスク・ハイリターン」をみんな目指すのですが、そうは問屋が卸さないというわけです。
さてOFFICE REIの「銘柄助言」では、銘柄ごとにリスク表示をしています。株価の変動の度合い、すなわち「リスク」が大きいか少ないかを表しています。OFFICE REIでは、「R」でリスクを表示しています。「R」の後ろに数字が付いています。数字が大きくなればなるほどリスクが高いという形になります。例えば「R0(ゼロ)」は一番低く、R7、R8という数字が点灯すれば、リスクが高いことを意味します。言い換えれば、「R0」は「ローリスク・ローリタン銘柄」「R7」は「ハイリスク・ハイリターン銘柄」と読み取ることができます。銘柄を選ぶ際に、このリスクの度合いを参考にするのも一つの方法でしょう。
例えば、「なるべくリスクは小さくしたいけれど、それではあまりリターンが得られないから、たまにはハイリスク銘柄も選びたい」ということもあるのではないでしょうか。その場合、例えば、組み入れ比率を調整することも一法でしょう。ローリスク・ローリターンを中心とし、しかし全体の何割かはハイリスク・ハイリターン銘柄で投資を行う。そうすることにより、ハイリスク・ハイリターン銘柄が活躍すれば、ローリスク・ローリターン銘柄100%の構成よりもより高いパフォーマンスが得られます。しかし、ハイリスク・ハイリターン銘柄が思いもよらぬ方向に進み、マイナスとなってしまっても、組み入れ比率が小さければ、あなたのポートフォリオに与える影響も限られたものと言えるでしょう。
このように、あなたの投資の考え方に応じ、銘柄の組み入れを変えてみるのも一法といえるでしょう。
OFFICE REI会員の方であれば、リスク評価に関する情報はどなたでもご覧いただくことができます。
(2010/12/17掲載)