前回、リスクに関する解説を行いました。OFFICE REIの銘柄助言では、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリタンといった分析も行っています。銘柄ごとにリスク表示がついています。 銘柄選びの際に、かならず参考にしてください。今回は、さらにもう一歩踏み込んで考えてみることにしましょう。
OFFICE REIには、「リスクの変化」を表す記号があります。矢印マークを使って表しています。「↑」は、「リスクが上昇傾向にある」ことを示し、「↓」は、「リスクが減少傾向にある」ということを示します。「なし」というのは、「リスクの変動があまりない」ということを示しています。
なお、OFFICE REIでは、株価のブレ幅の大きさをリスクの大きさと捉えていますが、株価の波動は、常に同じではありません。その時々により、大きくなったり小さくなったりします。リスク(つまり株価のブレ幅)にも変化が生じるのです。そこでOFFICE REIでは、リスクの今後の傾向を捉えていただくために、「変化」について表しています。
例えば、順張り投資で相場に臨むとしましょう。その時に、リスクが上昇傾向にある銘柄を選ぶと、リスク上昇はブレ幅が大きいことを意味するため、この場合もトレンドが加速しつつあることが多く、上昇トレンドに乗ることができることができると考えられます。逆に、同じタイミングで「信用売り」を仕掛けてしまうと、ポジションとは逆方向のリスクが高まる可能性があります。この場合には、見送るなどと注意しないといけないでしょう。
OFFICE REIの「リスク」情報を用いると、値動きの大きな銘柄の情報を的確に把握し、それに応じた投資を行うことが可能になります。リスク情報を上手に活用することで、「ハイリスク・ハイリターン」銘柄とも上手につきあっていくことができるのではないでしょうか。
(2010/12/24掲載)