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OFFICE REI 資産運用レッスン

       【第46回】 投資とリスク2  「リスクテイキング」
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 投資の世界では、「取らないといけないリスク」と「回避しなければならないリスク」の2つがあります。同じ「リスク」という言葉で表現しているのに、意味がまったく違うので、混乱してしまいそうです。ですが、この2つの意味を正しく捉えることは、重要なのです。
 回避しなければならないリスクというのは、資金の投入規模の決定や、損切りの幅などがあります。これは、ご自身の生活を維持したり、すでにある資産をむやみに減らさないようにするなど、「守る」ための「リスク排除」です。最初から「回避せねばならないレベルにまでリスクを高めないこと」これが、第1のリスクコントロールです。



 一方、積極的に「取る」リスクというのは、リターンを手にするチャンスを得るための「リスク」なのです。例えば、資産運用をするのに金融商品を選ぶ時に、「株式投資にするかFXにするか」と迷った挙句、あえてリスクの大きい(=リターンも大きい)商品を選んでみたりするようなことです。また、「手堅い東証1部銘柄にするか、値動きの軽い新興市場の銘柄にするか」と迷いつつも、あえてリスクの大きい(同)方を選ぶことなどもこれに該当します。


 「思いもよらぬ方向に株価が推移すると、大損するかもしれないけど、順調に上昇すれば、買値の2倍、3倍と上昇する性格があるかもしれない」。そんな銘柄はまさに「ハイリスク・ハイリターン銘柄」ですね。逆に「思いもよらない方向に行ってもあまり損はしないけれど、順調に株価が上昇してもあまりたくさんの利益は見込めない」というのが「ローリスク・ローリターン銘柄」ですね。残念ながら「あまり株価は下がらないけど、大きく上昇が見込める」という「ローリスク・ハイリターン」な銘柄はありません。ボラティリティ、つまり株価の振れ幅が「リスク」だと言っても差し支えないでしょう。ならば、誰もが期待する「ローリスク・ハイリターン」という概念は成り立たないのです。


 「リスクテイキング」は、コントローラブル(制御可能)にしていただきたい。自分が、どれはどの危険を冒しているか、その結果、どのくらい負けることになるか、それは耐えられるか?うまく取れる時にはどのくらいの株価まで行くのか――しっかりとデータで押さえておくべきです。その上で、少しか取らなくても良いし……、逆にある銘柄には、思いっきり力を入れて、株数を増やすのもいいです。お好きなスタイルを選んでいただくことができます。



 しかし、銘柄名だけ見ていても、それがどの程度のリスク・リターンを演じてきたものなのか、わかるものではありません。そのような時に、OFFICE REIの情報をご覧ください。「R」マークの隣の数字が高いものが、ハイリスク・ハイリターン銘柄です。そして、「R」マークの数字の小さいものが、ローリスク・ローリターン銘柄です。「私はハイリスク・ハイリターンを好む」ということであれば、数字の高い銘柄をお選びください。リスクの大きいものと小さいものを組み合わせて持つことで、あなたのポートフォリオに伸びやかさと保守性の2つの性格が備わるのです。銘柄選び、これは「投資のスタンスを決める」重要な仕事の一つなのです。数字と銘柄名をみて「どれにしようかな〜」と選ぶのではなく、あなたはどういうスタンスで銘柄を選びたいかを決めてください。





(2011/01/07掲載)


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