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    【第51回】 投資とリスク7 「リスクを抑える 〜まとめ〜」
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 これまで、「資金の構え方」「損切りに対する考え方」「銘柄をいくつくらい保有するか」「資金配分」などについて解説してきました。それぞれ例をあげてご説明しましたが、どれか1つだけできれば良いというわけではありません。「資金の構え方は理解したけど、損切りは適当でいいや」とか、「銘柄の分散は行うけど、資金を入れるのはどうだっていいや」などという考え方ではいけないのです。どれか1つだけできても、大きなリスクが付きまとうことは言うまでもありません。今、私たちが考えているのは「被ってはいけないリスク」です。ですから、それぞれの点においてリスクを回避するという考えを持たないといけないのです。



 例えば、あなたの家計に、余剰資金が100万円あったとしましょう。しかし、この100万円のうち30万円は、来年使い道が決まっているお金です。そうすると、投資に回してよいお金は70万円となります。そして、その70万円をどのように使うかです。もし、70万円全額投資してしまっては、「戦略的に買いたい!」とか「今の下げで銘柄を買っておきたい」とか「買い下がりたい」という時に対応できません。ですから、まるまる70万円を使ってしまってはいけません。ご自身で制限ラインを決め、そこまでは投資するけれど残りは戦略的に置いておく――などと考える必要があるでしょう。





 
 例えば35万円を使って投資するとしましょう。ここで、35万円の銘柄を1銘柄「ポン」と買ってよいかというと、そうではありませんでしたね。分散しておく必要があるのでした。3万円の銘柄、5万円の銘柄などと、10銘柄前後買いつけることが可能でしょう。こうすることで分散をすることができます。




 
 そして、株価が上昇すれば、利食いのタイミングを考えていかないといけませんが、損失を被っている場合には、そのまま保有しつづけるか、または損切りするかを考えていかなければなりません。上がっていても下がっていてもそのままにしておくというわけにはいかないでしょう。タイミングを見て利食い、損切りを行わないといけません。




 株式投資というと、つい銘柄を選ぶことばかりに神経が集中してしまいがちです。実は売買を繰り返すタイミングも同様に大切なのです。推奨銘柄を提示するだけでは、株式情報の発信をしたことになりません。私たちゴールデンチャートも同様に感じています。





(2011/02/10掲載)


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