「REIに聞いたら突然違うこと言うんだけど……。システムだから一貫性ないの?」と感じられる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、開発が進むことで、システムは非常に高度になりました。むしろ投資の世界では、システムが支持されるようになり、今やシステム投資を個人投資家が当たり前のように使う時代になりました。
OFFICE REIがリリースされた当時は、まだ「システム投資」があまり一般には知られていない時代で「システムがどうやって業績を理解するのか?」といった投資家の皆様の疑問が良く弊社にも投げかけられていました。皆様の中にもそのように感じられた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、成果をきっちり確保したものが時代の覇者になるのは、投資の世界でも一緒でした。業績など考慮していない、単細胞の頭脳の方が優れた成績を残したことが、何よりの証明でした。やがて、システム投資が広く知れ渡り、投資家の関心は、「自分たちもシステムを使えないか」という方向に変わってきたように感じられます。あまりにもデビューが早すぎたREIですが、その実績の長さゆえに、圧倒的な学習シミュレーションのベースは確保されました。REIの本当の強みがいよいよ発揮されることになります。
さて、OFFICE REIは、毎日全銘柄の株価を分析してその結果をご提示しています(一部週1回のみもあり)。全銘柄の分析を行うわけですから、人間の手作業ではできません。少しの株価の変動もすべて計算に組み込み、分析を行います。そこから将来の株価を予測したり、銘柄を抽出したりしているのです。株価の動きに基づいて計算しているわけですから、その動き次第では時には昨日とまったく違うことを言うかもしれません。でも、REIは気まぐれで言っているわけではないのです。過去のデータを考慮した結果、変化を示しているのです。私たちは、昨日と同じことが継続することに安心します。突然生活が激変すると不安になりますね。しかし、投資の世界は私たちの生活より短いサイクルで上昇、下降を繰り返します。ですから、突然変わったように感じる場合があるかもしれませんが、それも大切なタイミングと考えねばなりません。「REIが意図することがよくわからないな――」という場合は、何度も何度もREIの銘柄分析などの機能を使い確認してみましょう。REIのコメントが毎回変わります。もちろん趣旨は変わりません。しかし、言い回しが変わることで「あー、そういうことをREIは言いたいのね」と気付いていただけるはずです。
(2012/10/26 掲載)